Webトーク(オンラインでの商談・MTG・講演やセミナーなど)で、カメラをオンにして話をするとき、画面の中に自分をどう映すかを意識しているでしょうか?
なんとなくパソコンを置いて座り、さっと前髪を整えるくらいで始めていませんか?
結構多く見られるのが生首状態です…。顔が大きすぎて圧迫感を感じます。
リアルで話す状態に例えると、パーソナルスペースにずけずけと入ってくる状態に近いとも考えられているそうです。
他には画面の上部分ががらんと空いていて、画面中央から下に同じく顔だけが映っている(こちらも生首状態)のも気になります。
自分を画面の中のどの位置で、どのくらいの大きさで映すか?を整えることは、身だしなみを整えることと同じくらい大切なものと意識してみましょう。
ちょっとしたコツをつかむと、印象がアップします。
丁寧な印象で仕事も細やかにしてくれそうなイメージですし、安定感を表すこともできます。
また、整っているからこそ、変なところに気をひっぱられずに話の内容そのものに集中できるという効果もあります。
理想のパターンを一緒に整えていきましょう。
基本は左右どちらにもずれないようにし、顔と体が同じくらい(1対1)の比率で映るように座ることです。
自分とパソコンとの間が60センチから70センチくらい離れていると、だいたい作りやすいです。
ぜひ目安にしてください。
(普段パソコンで作業しているときは自分とパソコンとの距離が30センチくらいという方が多いと思います。
同じ感覚で位置を取ると、顔が大きく映ることになります。これが生首ですね…。)
また、画面から頭が切れないようにすることもポイントです。
ほか、カメラの位置と自分の目線の高さが同じくらいだと安定感が出ます。
高さを出すためにお菓子の箱を2箱か3箱重ねるなど工夫をしましょう。
ちなみに、カメラの方が低いと(カメラを見下ろす状態)あおり状態です。
輪郭が綺麗に出ず、見ている方はなんだか気になりますし、表情は怖く見えがちです。
大勢が参加している中の1人という場合は、先ほどよりも顔が大きく映るようにします。
鎖骨の少し下あたりまで映るようなイメージです。
1画面に20人が映るような場合は(1)の状態だと顔が小さすぎて、表情や反応を伝えづらくなります。
話しているイキイキとした表情、聞いているときのちょっとした頷きを表すことができると、Web上であっても活発なやり取りが可能です。
このように、場面に応じて変えることをお勧めします。
なぜ自分の位置や大きさを整えるのか?
相手の印象を良くするためでもありますが、自分のためでもあると私は考えています。
画面の自分の顔にもきっと目がいくと思います。
その時の自分が整っていると心が落ち着きます。
発言が安定したり、話を聞きながら素直な反応を示すことができたりします。
かつてテレビ局で番組を担当していた際、生放送中にモニターから目に入ってくる自分の顔が良い状態だと、気分が乗ってうまく喋ることができました。
反対に自分の顔がイマイチの時は、それが気になって集中できず、喋りがフワッとしました。
自分のパフォーマンスにも大きく影響するということです。
今回紹介したポイントを取り入れてみてください。
一度つかむと、接続前に短時間でセットできるようになりますよ。
次回は、顔映りを左右するライト・光の取り入れ方を紹介します。
こちらもお楽しみに!
アナウンサー・スピーチトレーナー
三浦由起子