アンドワーズ広報担当 三浦
中学生のころ、作文を書かされるのが嫌でした。本当にうんざりするくらい、宿題に出されました。読書は好きだったのに、読書感想文は大嫌いでした。書きたくもないのに書かされるのが嫌だったのだと思います。テーマと枚数が決められた課題だと、原稿用紙のマス目を埋めるのが大変だったのに、自由な作文だと十枚も書いたことがありました。二泊三日の修学旅行の思い出について書いた作文でした。細かい内容についてはもう忘れてしまいましたが、当時は筆圧が強かったせいで、シャーペンの芯が折れたり、薄っぺらい原稿用紙だと芯が引っかかって穴を空けてしまったり、誤字を直そうと消しゴムをかけても綺麗に消せなかったりと、そうした細かいことが書いている最中にストレスだったのは、いまでも覚えています。書いた文字の上を擦ってしまって小指が汚れるのも、手が痛くなるのも、筆圧が強い人のあるあるですよね。しかも、余計な力がかかっているので疲れます。
スピーチやプレゼンをアドリブで全て行うのは難易度が高いです。事前に、メモや原稿を用意して本番に臨みますが、その際、用紙や筆記具の指定がなければ、自分にとって使いやすい道具で書くのがいいと思います。人に見せるための物ではない、自分のためのメモは自由です。余計な負担は減らしましょう。例えば、私の場合は、筆圧が強すぎることがストレスの一つの要因でした。シャーペンではなく先の細いボールペンを主に使うようになったら、いつの間にか自然と筆圧が下がっていきました。文房具店を覗くと、ボールペン一つとっても軸の太さや、字幅の細さ、インクの色や種類など様々あります。書きやすい道具は、人によって違うのです。鉛筆で書くのが好きな人もいれば、嫌いな人もいます。長い文章を綴るのに、手書きがいいという人もいれば、PCやタブレットなどデジタル機器の方がやりやすいという人もいます。道具は書きやすく、読み返しやすいという観点で選ぶのがいいと思います。
個人的には、メモは手書きで、原稿はPCで書くのが一番楽です。原稿を書く際にも、テーマや必ず入れなくてはならないキーワードを書き出しておくことがあります。そして本文に取りかかるのですが、PCだと誤字の訂正が非常に楽です。文章の前後を入れ替えたいとか、表現をちょっと変えたいというような推敲も、さっと済みます。
このやり方が絶対にいいとは断言しませんが、試行錯誤した結果、今の私にはやりやすい方法です。
「書けない」「書きたくない」という心理的なハードルを下げるのが、文章を書くための最初の一歩となるのではないでしょうか。