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2020/10/23 Fri COLUMN
【コラム】スピーチやプレゼンの準備・本番で役立つ3つのあがらない方法

伝えられなければ選ばれない

スピーチやプレゼンの機会がどんどん増えています。営業マンだけでなくなりました。行政の職員や個人事業主、そして技術職にも例えば研究成果報告や新商品の概要など、発表を求められるようになりました。どんなに良いアイディアや優れた能力があってもそれを伝えられなければ、選んでもらえません。
取引は最終的には文字ではなく話をして決まります。直接会うことができなければ最近ではzoomを取り入れているところが増えてきましたが、話すことが苦手な人はzoomではますます話すことができません。

苦手意識がなくなり、実力を発揮できる

今回はスピーチやプレゼンを苦手としている方へ、あがらない方法を紹介します。苦手だと思う理由の多くが「あがってしまうから」「緊張して失敗したらどうしようか、不安だから」です。
あがらない方法を知ることで、まずはスピーチやプレゼンへの抵抗がなくなります。そして、落ち着いた状態で本番に立つことができるので実力を発揮することができます。

積極的に経験するために

話す能力はこの先も求められ続けます。一生ものですので、身に付けるなら早い方がいいです。どうしたら話す力がつくかというと、実は「慣れ」「経験」しかありません。魔法のスイッチがあったらいいのですが残念ながらありません。
その代わり、経験を積むと誰もが上手になります。話す力は蓄積型の能力です。トレーニングを積めば積むほど能力を高めることができるのです。その最高のトレーニングになるのがスピーチやプレゼンの本番です。
これからスピーチ・プレゼンの機会があったら、大抜擢を受けたら、積極的にチャレンジしてください。とは言え、苦手意識と不安を持ったままでは本番を迎えるのは辛いですので、苦手な原因である「緊張」「あがり症」への対策を紹介します。

3つのあがらない方法

①「伝えたい」「話したい」気持ちを大切に

友人と大好きなアーティストについては延々と話せる。気づけば、声を張り上げている…。昨日観た映画が面白かったから内容を伝えたくて夢中で話をしている…。それなのに、スピーチやプレゼンでは上手く話せないのはなぜでしょうか?
それは、あなたが「伝えたい」「話したい」と思っていないからです。頭の中が緊張や不安でいっぱいだからです。熱意を持って話せる人のスピーチやプレゼンは人を魅了し、伝わるものになります。熱意がとても大切です。
熱意を持って話すと、自然に大きく明るい声になります。あなたの表情は生き生きとし、堂々と人前に立つことができます。反対に緊張や不安でいっぱいだと、自然に声は小さく暗くなります。表情はこわばり、猫背気味であなたが立っているのを見ただけで自信が無さそうなのは分かります。
どちらの人の話を聞きたいでしょうか?明らかに前者ですよね。意思伝達において、話の内容・話し方・表情や態度がどのくらいの割合で構成されるかを示したメラビアンの法則でも明らかになっています。

意思伝達で相手に印象づけるのは、話の内容が7%、話し方が38%、表情や態度が55%です。話の内容そのものも大切ですが、もっと見られているものがあるということです。ただ、話し方や表情や態度はあなたの熱意によって自然に変化します。
スピーチやプレゼンの準備をする前に、あなたが話したいことはどんなことか?どんな内容なのか?をもう一度整理しておきましょう。準備の時間がある程度長くなると、熱意も生まれてきます。
「伝えたい」「話したい」という気持ちが強くなりすぎると、ついあれもこれも話したくなります。話の流れがあちこちになったり脱線したりすることがありますが、整理するとすっきりします。
具体的には、どんなテーマで話をするのか?それについて自分の結論はどんなことなのか?その結論を示す具体例や理由はどんなことか?を整理することです。
内容を整理して本番の準備を進めても、不安な気持ちは置いておいて、全く熱意が芽生えなければスピーチやプレゼンで話すことそのものを見直した方がいいです。あなたが本当に良いと思うものを相手に伝えるべきで、そうでないことは人前に出すものではないです。

②ミスをしても大丈夫

本番中にちょっとしたミスが続いて「どうしよう、間違った」「どうしよう、変に思われたかもしれない」と思うと焦ってきます。焦ったせいで何でもないところで躓くことがあり、とてももったいないです。
例えば「今からコミュニケーションの重要性について2時間の予定でお話します」と言うところを「今からコミュニケーションの重要性についてお話します」と、「2時間の~」が抜けたからと「あ、コミュニケーションの重要性について2時間の予定でお話します」と言い直そうとする人がいます。
「・・・お話します。2時間の予定です。」と、変えても別にどうってことありません。原稿や話す内容のメモを持っているのはあなただけです。その通りでなくても聞き手には分かりません。
内容そのものに誤りがなければ、言葉の表現や話す順番が違っても良いのです。それらは間違いでも失敗でもありません。「どうしよう…」と本番中に不安になることはありません。
また、マイクが切れたり、突然資料が映らなくなったりと予期せぬアクシデントも起こります。そんな時もあたふたせずに「地声でお話しますが、後ろの方まで聞こえますか?」「資料が見えないので大事な部分はゆっくり話しますね」と一言加えて冷静に続けましょう。

③ポジティブな「視覚」イメージを思い浮かべる

私がアナウンスデビューして間もない頃、ある大きなイベントの司会を務めたことがありました。まだ慣れていなかったために本番中ガチガチに緊張していました。声が震えて「マズイな」と思ったとき、見にきていた母の姿が目に入りました。
いつもの母の表情は私を安心させてくれました。落ち着きを取り戻して無事に務めることができました。
あなたも本番中にどうしようもない緊張に襲われたら、すぐに好きな人や好きなものを思い浮かべましょう。漠然とした文字として頭に描くのではなく、その姿を「視覚的に」思い浮かべてください。安心材料としてそれらの写真を持ち歩くのもお勧めです。

実力を発揮できる

スピーチやプレゼンであがらない対策として、準備の間や本番でできる3つの方法を紹介しました。あがってしまったり極度な緊張状態だったりすると、自分の実力を十分に発揮することができせん。ぜひ参考に、本番であなたの持っている力を発揮してきてください。

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