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2021/01/19 Tue COLUMN
【コラム】どんな人でも雑談力を高められる3つの方法

雑談とは

雑談は、特に定められたテーマがない中での気軽な会話のことです。例えば、営業や打ち合わせでは本題の前の軽い会話が雑談です。初対面の相手との会話もそうです。日常的な話題や、相手に関する身近な話題を口にすることでお互いの人となりを知ることができたり、気持ちを落ち着かせたりすることができます。

心の距離を縮めてから営業や打ち合わせの本題に入る方がスムーズに進んでいきます。雑談は「ビジネスの潤滑油」とも言われています。ただ、いきなり「何か喋ってみて」と言われると困ってしまうように、気軽な話題・身近な話題というのはなかなか難しいものです。

それに、自分は話術が巧みではないから無理だとか、自分は雑学王じゃないから無理だと思っている人がとても多いです。でもビジネスに役立てたい、初対面の相手と早く仲良くなりたいと誰もが願います。どうしたらいいでしょうか?

雑談は誰でも上手になる

結論から言います。誰でも雑談力を高めることができます。口下手でも、人より知識は多くないと悩むあなたでも、上手に雑談を取り入れて人間関係を構築することができます。今回はそのための3つの方法を紹介します。

雑談力が高い人は

なぜ私が「誰でも」雑談力を高められると断言できるかというと、実際に雑談が上手な人を分析すると分かります。あなたのイメージでは、雑談が上手な人はパフォーマーのようにその場で即興で場を盛り上げられる人、と思うかもしれません。でも実際には、事前にその場についてや対面している相手について調べた上で相手が好む話題を出していて、即興ではありません。

他にも、あなたのイメージでは、いっぱいネタを持っていて、しかも話が上手でないといけないと思っているかもしれません。それも違います。実際には一つの話題から話をふくらませていて、自分が聞き役になって相手に喋ってもらっています。もちろん、それらにはやり方があります。でもそのやり方さえつかんでおけば、自分が話し上手でなくても、雑学王でなくても雑談力を高めることができるのです。

3つの方法

①事前の準備

これから会う人についてリサーチをします。ビジネスで会う場合は、その人の会社について調べておいたり、その人個人のFacebookやブログなどがあれば読んでおいて、趣味や好きなものを調べたりして、それを話題に出すといいです。初対面でどんな人と会うか分からない場合は、今自分がいる「場」について掘り下げて調べて、その話をします。自分も相手も同じ場に来ているので共通の話題です。

また、訪問に向かう途中で見たもの・聞いたもの・感じたものも雑談のネタになります。例えば、私は話し方講座で本題に入る前に、教室に向かう最中に気がついたことをよく話しています。「今日は風が強くて歩くのも大変でしたが、近くの公園では子供たちが元気に走り周っていました。子供は本当に風の子ですね」「今ツツジが咲いていて、ちょうどあそこの交差点が綺麗でした」などです。

ポイントは、歩きながら「何か話題になりそうなものはないか?」と意識しながらいろんな所に目をやることです。けっこう目に飛び込んできます。

②その場でちょっと観察

相手に会ったら、その場で自分が気づいたことを一言話します。例えば、「そのネクタイおしゃれですね」「そのワンピース素敵ですね」などです。何か話題にして、相手が返してくれたらその後も、「お気に入りなんですか?」「どんな基準で選んでいるのですか?」と聞き役に回ります。相手をほめるのが苦手だったら「かっこいいですね」「綺麗ですね」とは言わずに「珍しいですね」というあなたの素直な感想でいいです。むしろその方が自然です。

相手を観察する他、名刺交換したら名刺の観察もお勧めです。裏表確認してみて気がついたことや、感想を話します。相手が返してきたらまた聞き役に徹するといいです。話し上手でなくても、一つ話題を提供したら以降は聞き役でOKです。

③会話は縦と横でつなげられる

雑談が上手な人は、たった一つの話題で話をふくらませることができます。それも自分は質問することで、相手に喋らせています。相手が喋りやすいように質問できれば自然に話はふくらんでいきます。そこで、上手な質問の仕方です。

質問は縦方向と、横方向と2つの方向に広げられます。例えば、相手がゴルフが好きだとしたら、縦の質問は「いつやっているか?」「どこに出かけるか?」「誰と?」「どんな風に楽しんでいるか?」「なぜ楽しむようになったか?」です。「いつ、どこで、何を、どんな風に、なぜ」自分はキーワードを口にするだけでも相手は答えてくれます。

横の質問は「ところで、冬の間は?」「ちなみに、ウェアは?」など、ゴルフから少し発展するような質問です。これも「ところで、ちなみに」とキーワードにすると覚えやすいです。これだけ質問できると結構話がふくらみます。雑学王のように多くのことを知っていて、いろんな話題が出せるから話がふくらむわけではないのです。

ただし、注意が必要です。相手は、基本的には自分が好きなことに関しては気持ちよく答えてくれますが、個人的な領域に入り過ぎていないか、相手の反応をみながら会話を進めましょう。

雑談から本題へ

雑談は気軽な話題を共にすることで、相手との心の距離を縮めることができます。巧みな話術や特別な知識がなくても雑談できるようになります。ビジネスの潤滑油として役立ててもらうために、最後にもうひとつアドバイスです!

せっかく雑談で和やかな雰囲気になったのに、本題に入ると一瞬で空気を変えてしまう人がいます。さっきまでは普段の会話のように話していたのに、いきなり営業モードで固い表情・固い口調に変わってしまうと、相手はさっきまでのは何だったのか?と思ってしまいます。楽しく話していたけれど、「結局この人は自社の商品、サービスを売りたいだけ?」と判断されます。とても残念です。お互いに和らいだ表情や口調を、突然あなたが壊さないようにしてください。

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