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2020/11/20 Fri COLUMN
【コラム】好感を持たれる6つの聞き方

真剣に話を聞いていたつもりなのに…

「ちゃんと話を聞いているのか?」上司からそう指摘されたことがある方、注意です。取引先では、上司からの指摘のように直接言われることはなくても、「この人とはなんだか会話が成り立たないな。私の話を聞いていない。一緒にビジネスはできないな。」と思われています。
自分は真剣に話を聞いていたつもりでも、あなたのその聞く態度が知らず知らずのうちに相手に誤解を与え、悪い印象を与えていることがあります。

好感を持たれる効果的な聞き方

ここでは、相手に好感を持ってもらえる会話術を紹介します。例えあなたが話し上手でなくても大丈夫です。効果的な「聞き方」に絞っています。
この聞き方をマスターすると、あなたが真剣に話を聞いていることが相手にそのまま伝わります。人は自分の話をきちんと聞いてくれていると分かると、相手に好感を持ちます。もっと話がしたいと思うようになります。

誰もが自分の話を聞いてほしいと思っている

人は、誰もが「自分を分かってほしい」「自分の話を聞いてほしい」と思っています。自分の得意なことや興味のある話をしたい、聞いてほしいと思っているのです。だから話をきちんと聞いてくれる人に好感を持ち、聞いてくれない人に対しては不快感を覚えます。
あなたが真剣に話を聞いていたつもりでも、相手には「ちゃんと聞いていない」と取られてしまったのには、理由があります。一つずつ解決していきましょう。

好感を持たれる6つの聞き方

①今の話を聞くことに集中する
取引先では沈黙になるのが怖いので、つい、相手が話している間に「次は何て聞こう?」「次は何の話題を出そう?」と考えてしまいます。そんなあなたの姿は、相手には「うわの空」に映っています。会話が途切れないように一生懸命になっているかもしれませんが、逆効果です。
相手が今話していることに集中してください。そして、相手がまさに今話したことから次の質問を探します。

「次に何を話そうか?」考えてしまう気持ちは私も分かります。私もアナウンサーデビューして間もない頃、ゲストへのインタビューが大の苦手でした。インタビューはパブリックな会話です。
事前に何を聞くか、自分で考えてメモして本番に臨みます。その本番では緊張しているので、今何番目の質問まで聞いたか?次は何の質問をするか?私の頭はゲストの話ではなくて、自分の書いたメモでいっぱいでした。本番終了後VTRを見てみると、会話が噛み合っていないことに気がつき愕然としました。
私の質問に相手が答えました。その答えからまだまだ話が広がるのに…、多分視聴者もその部分こそ聞きたいことなのに…、私は次の質問をしていました。
別な質問にまた相手が答えてくれました。相手はユーモアたっぷりに返してくれたのに、私はそこには全く触れずにまた次の質問に進んでいました。相手はきっと「あれ?ここは笑うところなのにな」と思ったはずです。
驚いたのは、本番中にその噛み合わない会話に自分自身が気づいていなかったことです。自分は一生懸命な気持ちで本番に臨んだつもりでした。でも、それが裏目に出てしまいました。会話は「生」です。相手がどんな風に話してくれるか分かりません。

なので、話の途中で自分が一人で次の質問や次の話題を考えることにとらわれるのは無意味なのです。コツは、相手が今まさに話したことから次の質問を探すことです。「沈黙になったらどうしよう」と焦らずに、落ち着いた状態で相手との会話に臨むことができれば必ず次の言葉は見つかります。

②相手の話を遮らない
相手が話している間、瞬時に自分のことに置き換えて自分の話や自分の意見を述べるのも、相手にとっては「私の話をきちんと聞いてくれない」ということで不快です。
例えば、「この前、ステキなイタリアンのお店を見つけてね」と相手が話したところで、「あぁ、私もおいしいお店を知っているんです。場所は○○で、お勧めは●●・・・」と、つい自分の話をしてしまうのは良くありません。相手はまだ話し終わっていないからです。自分の話をするのは相手の話が一通り終わってから、を心がけましょう。

③相手に体の向きや目線を合わせる
「緊張して、相手の目をじっと見ていられません」と言う方が多いです。終始目と目を合わせて、とは言いませんが相手の目を見るということは「この瞬間、あなたの話を聞いていますよ」というサインなのです。
ずっと下を向いていたり、全然違う方向を見ていたりすると、相手は「この会話が嫌なのかな?」と思います。理想は、相手が話しているときはなるべく相手の目を見ることです。目を見るのは苦手なら、鼻のあたりや口元を見るといいです。

④体で表す
体を全く動かさずに聞いているのも、「あれ?反応がないな」と相手に思われる原因です。緊張していると体が固まってしまい動かすのも忘れてしまいますが、上半身を大きく動かして頷くなどリアクションは少しくらいオーバーな方がいいです。
目上の人に対しても体を動かしてリアクションをとるのは失礼なことではありません。相手はむしろ、「自分の話に興味を持って聞いてくれているんだな」と嬉しくなるはずです。

⑤返事にバリエーションをつける
相手の話になんでも「はい」「はい」と同じ返事で返していると、「本当に聞いているの?」と思われます。時には「おぉ!」「それは面白いですね」と、感情を表す一言を入れながら変化をつけることを心掛けてみてください。それも、体を動かしながら返事をするといいです。

⑥自分の話もする
コミュニケーションは聞くことが大事と言うと、相手に質問ばかりする人がいます。会って挨拶も早々に、いきなり質問、また質問、また質問というのは良くありません。相手にとっては取り調べや尋問のようで、不快です。挨拶のあと軽い会話をしながら、今日この場所に向かう途中、自分が目にしたものについて短めに話すなど、必ず自分の話もしてください。

リラックスして会話を

6つの聞き方を紹介しました。誤解されるような態度に走ってしまうのは緊張が原因だと分かりましたね。緊張が適度に解けたならあなたの聞く態度は自然に変わり、相手はもっと話してくれるようになります。
そもそも、緊張は何が原因でしょうか?自社の製品の説明に自信がないから、提案を上手く伝えられるか自信がないからだとしたら、製品について徹底的に調べたり、提案を上手く伝えられるように話の構成をもう一度考えたり、何か対策を打つことも併せて必要です。

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